みらっちの読書ブログ

本や映画、音楽の話を心のおもむくままに。

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情報をまとめてみた。前編

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こんにちは。

 

 

「新型コロナウイルス」についての話、してもいいですか?

 

わざわざこんなこと、聞くことではないですね。いえね、聞きたくない人もいると思うんですよね。これだけ毎日の話題だと。ニュースでも新聞でもネットでも、「新型コロナウイルス」という言葉を見ない聞かない日はありません。

 

もうその言葉を聞いただけで、「またその話?ウンザリ。もうその言葉、聞きたくない」というかたも、いると思うんです。まあセンシティブな話題、かなと。

 

ブログなんて気晴らしに読むつもりなのにその話題は勘弁してほしいな~と思うのは当然。

 

 

しかしですね、私この頃、とてもモヤモヤしていまして。

 

いや、今の世の中、みんなイライラしているし、モヤモヤしているよ!という声が聞こえてきそうです。ごもっともです。

 

ここ最近、まん延防止とか緊急事態とか、医療ひっ迫とか経済破綻とか、ワクチンとか変異とかオリンピックとか、なんだかわからん感がマックスになってきて、世の中全体がパンパンになってきたような気がしています。


ここらでちょっと、私の持っている情報を発信して、よかったら皆さんからも情報や感想をいただき、共通の悩みを分かち合い、色々教えていただけたらなと思ってます。

 

それにしても、いきなり「シェア」なんて、どうした??という感じですよね。

 

 

私としては「新型コロナという災害に遭い、サバイバルした後には、歴史の一部として何年、何十年後にみたら、今の時代はどういう時代に見えるんだろう」という興味というかテーマがあり「今だから見聞きできることを書いておきたい」という気持ちがあります。

 

本家のブログでも単発的に書いたりしてきましたが、試しにシミルボンで、この観点から【ヒトが肉体を持つ限り戦いは続く】という連載をしてみました。でもなんか色々、ああいうオフィシャルなところには書きにくいこともでてきてしまって。

 

「読書ブログ」には、本や映画、音楽のこと以外を描かないつもりでしたが、せっかくブログをやっているんだから、ここで、これまで自分が収集してきた新型コロナウイルスの情報や読んできたものをまとめて振り返ってみよう。と思いたちました。うん。そういう意味では「読書ブログ」と言えば、そうとも言える。笑。

 

ブログは一方的なものだし、そういうブログばかりが続けば、私は「コロナ脳」とか「信者」に見えてしまうかもしれない。「新型コロナウイルス」のことばっかり考えている人、と思われてしまうかもしれない。それは悲しい。そんなことないんですよ。他にもいろいろ読んでますよ。でも気になることは追及してしまう性格で、今真っただ中じゃないですか。「みらっちリポート」を残したいという欲求に、抗えませんでした。

 

いやだなぁ、という方には、【情報をまとめてみた。】というタイトルがついた記事はスルーしてもらえばいいかなと思っています。

 

 

 

さて、早速。

 

日本赤十字社が、昨年こういう広報を出しています。

出されたばかりの時は、実はそこまで深刻にとらえていなかったのですが、最近はこの状況になってきているなと思っています。

 

www.jrc.or.jp

 

 

私の「新型コロナウイルス」情報収集における師匠は、たびたび登場する峰宗太郎先生なんですが、現在、主たる情報源は「こびナビ」です。

 

covnavi.jp

 

 

note.com

 

「こびナビ」は、もともとTwitter内で相互フォローしていたお医者さんや研究者さんたちが声をかけあい、協力して立ち上げることになったもの。中に峰宗太郎先生もいて、フォローしていたのでその存在を知りました。

 

若いお医者様たちが運営しているので、忌憚のないやり取りで、基本のキから、最新の情報を、動画やスライドで丁寧に教えてくれます。非常にオープンに、データや文献を使って教えてくれるので、情報をアップデートするなら「こびナビ」が最もホットで正確ではないかと思います(noteのこびナビは、動画やclubhouseなどの情報をまとめてくれるのでお勧めです)。

 

このプロジェクトの最大の特徴は、医療従事者に情報源として提供されていることだと思います。もちろん一般の方向けにもとてもわかりやすく解説してくれます。メインメンバーのTaka先生(木下喬弘先生)は、以前からHPV(ヒトパピローマウイルス)のワクチンを推進する運動をしていらっしゃって、新型コロナウイルスの情報とワクチンについてもちゃんと発信したいね、というのがもともとの趣旨です。このHPVに関してはまたいずれ書くこともあるかもしれませんが、詳しく知りたい方は「みんパピ」サイトをご覧ください。

 

 

「こびナビ」立ち上げのおひとりでもある木下先生は以前からワクチンを世の中に広める活動をしていたために、ワクチンの厄介な側面(副反応認定の難しさ、反ウイルスのデマ攻撃などなど)を熟知しておられるようで、新型コロナのワクチンにも様々な方面からアプローチしてくれます。

 

ですので、ウイルスのことを知りたい、ワクチンのことを知りたい、という場合は、こちら「こびナビ」をまず、お勧めします。

 

 

さて、新型コロナに関しては、テレビやネットで、様々な「専門家」の方や、お医者様が沢山登場し、皆さんそれぞれ情報を提供してくださっています。専門家といっても色々です。それが「正確な情報」かどうかはアヤシイ場合も時にはあります。お医者さんとか、専門家という肩書があると、つい、信じそうになります。

 

そこで「クロスチェック」です。まず一次情報にあたる(本来は元文献、でもだいたいが英語で専門誌での論文だったりするので、公の発表があるかどうかを厚生労働省のサイトなどで確かめる)、その後、他の専門家やお医者さんが発言しているものにあたる、などして、色々な情報を照らし合わせます。素人には正誤の判断なんかつきませんので、共通部分がどうやら正しいのかな、とあたりをつけたり、誰も同じことを言っていなければその情報そのものを疑う。そのくらいしかできませんが、しないよりまし。意見がバラバラで混乱することもありますが、その時は保留にします。

 

「こびナビ」はお医者さんたちがクロスチェックした情報を発信している場所でもあるのですが、ここでももちろん、鵜呑みは禁物です。

 

以前のブログで陰謀論について書きましたが、パンデミック時はとにかく陰謀論とデマが膨れ上がりますので、何が本当かを見極めるのは困難ですが、とても重要です。先に出した日本赤十字の「不安の感染」はひたひたと後ろからついてきます。

 

ネットにおけるバイアスというものは恐ろしいもので、「そもそもワクチンなんてやだな。自然じゃないものを人間の身体に入れるとか、抵抗がある」という人がネットを検索すると、必ずや「反ワクチン」の情報に行き当たり「やはり私は正しかった」と思います。「ワクチンこそが人類を救うのだ!」「早くワクチンをいきわたらせないと」という人がネット検索すれば、必ず「ワクチン推奨。ワクチンは素晴らしい」に行きついてやはり、「私は正しかった」となるのです。そしてさらにエコーチェンバー現象で「閉鎖的な空間内でコミュニケーションを繰り返すことで特定の信念が増幅・強化される」ことになります。

 

めっちゃ、厄介。

 

とにかく常に「中道」を探ることしかないように思います。他の意見はないか、反対の人はどうしてそういう風に言ってるか、考えることは大事です。でもあまり探しすぎると「反ワクチン」の罠に落ちたりしますし、かといって「推奨!」ばかり見すぎるのも、考えが偏ります。豆腐メンタルの人は確実にメンタルやられてきます。(👈私)

 

たとえば「まあ、今現在、このウイルスと戦うには、人類にはワクチンしか手段はないようだ、しょうがない、ワクチン打ちましょう。」と思っていても「なんか副反応?誰か亡くなった方いたみたい」なんてことを聞けば、それが「本当に副反応かどうか」なんて検証を待つ前に「怖い」と思うのが人情。落ち着いて考えれば「今現在副反応とは証明は難しいだろうな」と思うのですが、そこは誰にもわからない領域です。「あ、もう打ったよ。大丈夫だったよ」なんて知り合いでもいれば、「まあ、大丈夫かな」と思ったりして、とにかく人のうわさに左右されます。「わからないから怖い」のは誰でも同じです。でもしばらくたつと、それこそ専門家やお医者さんが見解を述べていることにあたります。そこで自分なりに考え、判断するしかないように思います。

 

とってもデリケートなワクチン問題。

 

デリケートでセンシティブなので、ワクチン製造側や自治体や国は「万が一」の責任問題や訴訟から逃れようとします。特に日本はそういう傾向。「定期接種」という赤ちゃんなどが次々に打つワクチンは、公費で接種できるし、基本的には打つことが推奨されています。でもだからといって副反応がないわけでは、ないのです。どんなワクチンでも、たとえものすごく低い、何十万人に1人とかの確率でも、ゼロではないわけです。

 

今回の新型コロナウイルスワクチンも、なにしろ人類史上初の試みですので、他国での治験は十分とは言え、何が起こるかはわかりません。日本人は特に、ワクチンに抵抗のある人が多く、接種の進まない国です。しかし今回、国はワクチンでしか抑え込めないと知っているので「任意」ですが「推奨」です。このあたりですでにいろんな複雑さが見え隠れします。

 

ワクチンは全体の一定割合(だいたい60%くらい。様々な条件によって変わる)が接種して初めてその真価を発揮します。ワクチンを打たない人、打てない人も、全体の60%ほどが接種することで全体の感染が抑えられ、守られます。今回の感染症の場合、確実にウイルスを抑え込む薬がなく、対症療法になるため、どうしてもワクチンに頼るしか今の状況を打破する方法がありません。それで、「任意」ではあるけれども「無料(公費)」で国が接種を急いでいるのです。

 

さきほど「反ワクチン」と書きましたが、ワクチンに対して否定的な人は常に一定数、います。英語ではVaccine Hegitancy( ワクチン忌避)と言われます。安全性に対する根拠のない危惧です。ひとことでいえば、不安です。歴史は古く、ワクチンとともにできた概念といってもいいくらい。

 

●人工物を身体に入れるのは良くないから罹患して免疫を獲得する方がいい。

●自閉症の原因になる(有名なところではトランプ元大統領やトム・ハンクスが発言)。

●コロナはない。したがってワクチンもない

●病気が減った理由は衛生状態のせいでワクチンではない

●様々なものが混入されていて危険。それが原因で死ぬことがある

 

というようなのは、これまでのワクチンでも言われていたことですが、今回の「新型コロナウイルス」の場合は普段よりバージョンが多く、

 

●こんなに早くワクチンができるわけがないのだから何かある

●某国がワクチンを売るために細工している、あるいはウイルス拡大は某国の仕業

●遺伝子ワクチンだから遺伝子を傷つけたり、操作されてしまう

●5Gに接続してしまう(これなんかもはやよくわからないんだけど、本当に信じてる人がいるらしい)

 

などなどがあります。とりあえず「こびナビ」のQ&Aではこれらのことにもこたえてくれていますが(5Gは論外だけど)、忌避の状態になっている人は、こうした活動にも強烈な抵抗感を示すので、受け入れたり咀嚼したりはできないかもしれません。

 

私も10年くらい前、幼児を子育てしている時代には、割とマジで「ワクチンやばい」と思っていました。医師はほとんど「無視」でしたが、今は「こういった方々にはコミュニケーションを取ってワクチンを打つ方向へ導きましょう」に変わっているようです。お医者さんたちも忌避の弊害をなんとかしなければという方向になってきたのでしょう。あのときちゃんと説明してもらってたら、とは思います。それでもあの時の私の心を変えられたかどうかはわかりません。

 

米国では全体の20%前後(日本では10%前後)の人が、絶対宗教のように強固に信念をもってしまっているそうで、考えを変えることは無理だそうです。

 

その話は、この本から。

www.kinokuniya.co.jp

 

人の心や意見を動かすのは、科学的な事実ではなく「感情」だという論です。この本はとても面白かったです。そうか、人間は結局科学的エビデンスなんてどうでもいいんだな、好きな人がいいと言ったらいい、ダメと言ったらダメ。そういう生き物なんだな、と。それがこの世界の複雑さを生んでいる最大の要因だと思います。

 

 つづく。