みらっちの読書ブログ

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天然パーマに悪い奴はいない【ミステリと言う勿れ/田村由美】

こんにちは。

 

漫画特集なんで、毎日サクサクいっちゃいます。

第二弾は【ミステリと言う勿れ/田村由美】

ミステリと言う勿れ/漫画最新刊5巻の発売日いつ?単行本を電子コミックで読む方法! | QQQMODE!

 

実は1巻が出た頃からずーっと気になっていました。

 

「天パだわ、この子…私よりずっとひどい」

 

そこか!という突っ込みが聞こえてきそうですが「いやいや、いかにも米津玄師っぽい感じを出そうとしてる主人公なのかもしれないし」「それに漫画のミステリーは危険。ハズすと痛いからなー」と、チラチラ見ながら通り過ぎる、ということを割と長いこと繰り返していました。

 

結局4巻が最新刊で出た頃、我慢できずにまとめて購入。現在7巻まで既刊です。

 

そして私の「ミステリーは危険」という予想は、早々に軽々と裏切られました。作者の田村さんが1巻に寄せて書かれたものを読むと納得です。「これはミステリーというよりは、久能くんがただひたすらしゃべりまくる漫画です」。

 

その通りでした。「ミステリと言う勿れ」というタイトルは秀逸だと言えましょう。

この、ひと目見たら忘れられない天然パーマの男の子は久能整(ととのう)くん、大学2年生です。記憶力に優れ観察眼が鋭く、気になったことは確かめずにはいられない。そしてまたものすごく細やかなことに気がついてしまう。推測し洞察する力も半端なく、気がついたら探偵のようなことをやってしまっているうえ、人の心までも見透かしてまるで占い師状態。いつのまにか警察からもあてにされるようになってしまいます。潔癖症で、よそではお風呂にも入れません。読書家で、友達も彼女もなく、土日はカレーを作るのが趣味。

 

1巻ではひょんなことから殺人事件の被疑者になってしまい、警察に連行されてしまうところからお話が始まります。

 

1話完結型、時には何話かでまとめて「篇」を構成する形式です。登場人物はその都度変わっていきますが、時々大きな流れにリンクするヒントがちりばめられていて、初期の段階で提示された伏線の回収をいまかいまかと待たされる読者。

 

巻が進むごとにどうやら久能くんは幼少期に問題を抱えていて、自分の内面と向き合うために心理学を専攻し、将来は小学校の教員を目指していることがわかってきます。そして「彼女」と言えるのかどうか、心を寄せる謎の美女も登場し、毎回目が離せない展開です。

 

厳密に言って「ミステリー」と言えない部分はあると思います。久能くんは探偵役といえど「巻き込まれる」タイプで、一銭もお金を得ていません。残念。それどころか、命が危険にさらされたりもします。災難。ただ、事件は久能くんによって解きほぐされ、解決に導かれ、癒されてしまう人も続出。気がついたら読者も久能くんから目がはなせなくなってしまいます。彼のその不思議な魅力に気がついた人たちが、次々と久能くんに近づいてきます。そのおかげで久能くんはひっきりなしに事件に巻き込まれている状態。

 

その久能くんの異能?にいちはやく気がついて彼に深く影響を与えるのがこの人、犬堂ガロ

 

…すみません。

超絶イケメンのガロくんの画像を載せたかったのですが、載せてしまうと1巻、2巻がたぶんあんまり楽しめなくなるので、泣く泣く諦めます。ここまで言ってしまったんでここまで読んだみなさんはたぶんあんまり楽しめなくなっちゃったと思いますが。

 

最初は家族を殺された遺族として登場しますが、いろいろと問題の多い彼。

現在殺人の容疑をかけられており、行方不明です。この人が、巻をまたいで久能くんに絡んできます。言ってみればトリックスター。明智小五郎に対する怪人二十面相的な感じで、彼が提示する謎を解くことが最終的な着地点なのかなと思っています。ラスボスっぽいんだけど、そこも謎。どっちにしろ超美形イケメン。

 

 映像化の噂もありますが、いまのところ決定的な情報はないようです。私としては、なんでもかんでもドラマ化すればいいってもんじゃないんじゃーい。と思ったりしますが、ドラマ化しても面白くなるんだろうなとは思います。ただ、つかみどころのない漫画なので、この犬堂ガロくんとのことが決着してからがいいんじゃないか、とは思います。この話の流れだと、やっぱりオチがないと「だからなんなん」みたいなドラマになっちゃう気がします。もし映像化するなら面白くなるかならないかは脚本次第かもですね。

 

さて、作者の田村由美さんは言わずと知れた『BASARA』の作者さん。ちょうど私が高校生から大学生くらいの時に連載が始まった気がします。確か1巻2巻は読んだ気がします。ファンタジーSFのジャンルで、絵の描きこみがすごくて、少し引き気味だった記憶があります。男性キャラクターがかっこいいのは確かで、その後『戦国BASARA』という2.5次元俳優によるミュージカルの舞台があるのを知って、ああ~『BASARA』か~と思ったのを憶えています。田村さんの作品では私は『きねづかん』が好きです。

 

この2.5次元俳優というのは、2次元と3次元の中間という意味で、漫画やアニメを人間が演じるという意味合いがあるようです。コスプレイヤーと一緒にしないでという熱烈なファンも多いのだとか。「テニスの王子様」「美少女戦士セーラームーン」「NARUTO」など、様々な舞台があるらしく、実は仮面ライダー俳優さんがこっちに流れていくことも多いです。

 

そんな「ミステリと言う勿れ」。久能くんは読書家で勉強家なので、博識で、ところどころに教養がにじみ出てきて、それがたまりません。まあ無駄な雑学とも言えます。笑。「蕭々(しょうしょう)と雨が降る」なんて言われると、おおいいね!と思ってしまいます。しかも真相に迫るときの容赦ない言葉が鋭い。

 

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喋りまくって人に「うざい」と言われる久能整くんの語りを堪能したい方は、ぜひ。