みらっちの読書ブログ

本や映画、音楽の話を心のおもむくままに。

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よしながさんの情熱と私の野望/『仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ』よしながふみ

こんにちは。

お久しぶりです。

みらっちです。

 

今日はクリスマス・イブですね。

 

クリスマス、年末行事と、

仕事以外でも気ぜわしい年の瀬。

 

そんな中、久しぶりに心つかまれる本に出会ってしまいました。

 

filmart.co.jp

 

もう、表紙がたまらない。

 

 

よしなが作品に出てくる登場人物たちが、

なんだか楽しそうに雑談しているみたいです。

 

きゃぁぁ、アレのアノ人じゃないの~

と、ドキドキ興奮してしまいます。笑

 

さて。

この本は、漫画家よしながふみさんのインタビュー集です。

 

おそらく、この本のライターさんは、

よしながさんの大ファンなのだと思います。

もうそれがバシバシと伝わってきます。

 

そこまで読み込んでるとは、やるな!と思うような鋭い質問や、

ファンが聞いてほしい!と思う質問が

漏れなく網羅されているのです。

 

よしながふみ推しには

バイブル、といって差し支えないと思います。

 

わたしがまず「ガツン」とやられたのは、

よしながさんの幼少期に読んでいた漫画の数々が、

ほとんど私と丸かぶりだった!

という嬉しい驚きです。

 

よしながさんはわたしの二つ年下。

 

わたしが子供のころ読んでいた漫画については

かつてブログで何度か書いたことがありますが、

あれ。あれです。まるっきり、あれ。

 

だってブラックジャックなんです。

手塚治虫体験が、ブラックジャック。

 

よしながさんの体験してきた漫画が

どんな漫画だったかお知りになりたい方は

私のブログを「#マンガ・コミックス」で

検索してみてください。笑

 

『ガラスの仮面』と『ホットロード』など

私のブログには出てこない漫画も

本には載っていましたが、まあほぼほぼ、かぶってる。

 

本を読みながらこんなに興奮したことは久しぶりです。

 

 

が。

 

そこまでピンポイントに「きゃぁぁおんなじぃぃ‼」と

興奮したのもつかの間、ある時から、道が分かれるのです。

 

そう、くっきりと、

「ああ、よしながさんと私はここで別れた」

という点がありました。

 

それは中学時代。

 

よしながさんは同人誌系の『ウィングス』という雑誌に出会いました。

私はここでは少女小説のほうにどっぷり行ってしまって、

『ウィングス』の流れは全く未体験。

 

これは、都会と田舎の差だったかもしれません。

 

私の漫画体験はそのまま、

少女小説&少女漫画にとどまりました。

『銀河英雄伝説』までは、かなり同じ歩みできたのに。

 

ああ、惜しい!

何が!何が惜しいかわからないけど、惜しい!笑

 

でもなんでしょう。

培われてきた土壌にものすごく

同じものを感じました。

それがとても嬉しかったです。

 

この本は、幼少期からのよしながさんの「マンガ道」の歩みを、

よしながさんが好きだった作品と、よしながさん自身の作品と共に

丁寧に描き出してくださっていて、

よしながさんが漫画家としてデビューして、

どんな作品をどんな気持ちで描いてきたのか、ということが

よくわかるように構成されています。

 

ひとつひとつの作品についての思い出や

作者ならではの裏話に対する

新鮮な驚きはここでは細かく記しませんが、

よしながさんファンであれば

深く納得する箇所が随所にあることと思いますし

これまでよしながさんのことを知らなかった方も

読んでみようかなと思われるようになると思います。

 

単なるファンブックではありません。

 

特に印象的だったのは、よしながさんが

 

「漫画家じゃなくなっても漫画を描き続けたい」

 

 

と言った言葉です。

 

「売れなくてもいいから食える漫画家でありたい」

 

とも言っておられます。

 

非常に現実的、かつ、不屈の情熱を感じます。

私がよしながさんの作品に心惹かれるのも

この底のほうを流れる重低音的な情熱のような気がします。

 

さて。

大奥が完結してから大人買いしてまとめ読みだ!

と思っていたのに、

完結以来、いまだに全巻通しで読んでいない私。

 

この本を読んで、むらむらと通しで読みたくなっています。

 

新春のNHKでも連続ドラマ化されるといいます。

 

www.nhk.jp

 

これは観るしかないでしょう。

そして早く、大奥全巻通し読みをしなければ!

 

2023年にやりたいことは、まずこれです!ソレカヨ!

 

そして、2023年、決意も新たにはてなにて

読書ブログを続けていきたいという

野望を持っております。

 

そんな決意を胸に秘める年末。

 

みなさま、今年も大変お世話になりました。

沢山の文章を読んでいただき、

あまつさえnoteに浮気した私を、

また温かく迎えてくださったこと

忘れません。

 

どうぞよいクリスマスを。

そして、よい年の瀬、よい年をお迎えください。

 

また来年、お会いいたしましょう!

 

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと