みらっちの読書ブログ

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食べられる鈍器【お題:つめたいアレの季節「好きなアイス」】

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今週のお題「好きなアイス」

 

今回は、実にタイムリーなお題でした。

 

ちょうど、生協さん(パルシステム)で井村屋監修の「あずきバーアイス」を購入して、常日頃買っている井村屋さんの「あずきバー」とどこが違うのか、家族で激論(大袈裟)していたところ。

 

どっちが好きか、という話になり、息子はいつものスーパーで買う方が好きだと言い、私はパルシステム派。

 

味はほぼ同じだと思うのですが、何が違うと言えばやっぱり大きさ。

井村屋さんのほうはちょっと大きい(ような気がする)。

私はちょっと小ぶりなパルシステムさんのほうが食べやすいような気がします。

 

そしてここが激論ポイントなのですが「小豆の多さ」。

息子は、断然スーパーのほうが小豆が多い、といい、私はパルの方が多い気がします。

 

すみません。

全部「気がする」話です。

 

ここで互いに1本ずつ犠牲にして小豆の数を数えれば勝負は一目瞭然なのでしょうが、今現在パルのあずきバーしか家にはないからスーパーまでちょっくら行って井村屋あずきバーを購入しなければいけない上に、そもそも両者ともに1本犠牲にすることなど断じて拒否。

 

ま、どっちでもいいじゃないか、美味しければ。

 

ということで、美味しくアイスをいただいて決着いたしました。

 

ちなみに、どちらも共通しているのが「あずきバー」の命ともいえるその

「固さ」

 

あまりの固さに「食べられる鈍器」と言われているとか。

 

そのため「殺人事件の凶器に使えないか?」と考えるミステリ愛好者もいるようです。氷が凶器になるプロットなども多いですから、あり得なくない…ですか??

 

いわく、万引き犯を撃退した歯が折れた停電しても溶けないガラスを割った等数々の伝説を打ち立てているその固さは譲れない「あずきバー」の証ともいえます。

 

あずきバーの商品ページには、※固く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください、と注意書きがあります。

 

www.imuraya.co.jp

 

 

そもそも、あずきバーって不思議なアイスです。

なんであんなにみっちり小豆が入っているのに、デコボコじゃないのかとか、どうやって棒に安定してくっついているのかとか、考えてみると知らないことがいっぱい。

 

ちょっと調べてみました。笑

www.imuraya-group.com

 

井村屋さんのサイトから、ちょっと引用させていただきます。

 

1963年にアイス事業を開始した井村屋だったが、当時は和菓子屋として認知されており、アイス市場に対し後発であったため、苦戦を強いられた。 当時「あずきアイス」市場はまだ確立されていなかったが、「井村屋が得意とするぜんざいを固めて、アイスにできないか」との発想からあずきバーの商品開発が行われた。井村屋の得意とするぜんざいだったが、ぜんざいをアイスにすることは、それほど簡単ではなかった。棒アイスにする過程で、液体より重いあずきの粒がどうしても沈んでしまうなどの難題があった。水あめやコーンスターチの配分に工夫を重ねた末、1本に約100粒のあずきが均等に入った「あずきバー」を作ることに成功した。 あずきバーには、このあずきを均一に入れる技術だけでなく、味やコスト面においても他社の追随を許さない優れた特長があった。それは、他社はあんこを仕入れることが多いのに対して、井村屋は北海道産のあずきを仕入れてあんこに加工しているため、これにより、品質の良い、おいしい味とコスト競争力を高めることができた。その後も、時代やお客様の嗜好に合わせて改良を続けながら、井村屋を代表するロングセラー商品に成長していった。

 

なるほど!あずきバーはもともと「ぜんざい」だったのですね。

(レンジで溶かすとぜんざいに戻るというTwitterもあるとか)。

 

そして1本につき100粒が均等に入っていると!

パルさんのほうはもしかしたら小ぶりな中に100粒だから、ぎっしり入っているように感じるのかもしれませんね(真偽不明)。

 

1963年にアイス事業に参入してから、あずきバー誕生が1973年ですから、なんと10年もの間改良を重ねていたのですね、すごい。また「あんの消費が落ち込む夏場にあんのお菓子を」という意図もあったようです。

 

なぜあんなに固いのか?ということに関するサイトなども多数ありました。

どうやら昔よりさらに固くなっているようで、その理由としては、

 

昔より甘さが求められず、甘さを抑えた結果水分量が多くなり、その結果その水分が氷になる割合が増えたから。

 

というのがあるようです。

昔のあずきバーってもっと甘かったんですね。

昔から食べている気がしますが、ちょっとわからなかったです。

 

また、あずきバーの原材料は、砂糖、小豆、水あめ、コーンスターチ、食塩だけで、添加物が一切入っていないことや、素材がぎっちり詰まっていて空気の含有量が少ないことも固さの理由のようです。

 

一時期、やわらかいあずきバーというものを商品開発し、販売したこともあったようですが、私は店頭でその商品を見たことがありません。知らないうちに販売され、知らないうちに店頭から消えていた模様です(あまり人気がなかったようです)。

 

我が家は昔から「あずきバー」ファンなので推しアイスではありますが、今回、お題のおかげで思いがけず「あずきバー」の固さの秘密や歴史がわかってなんだか得した気分です。

 

 ※前回のブログからの「られ」つながりですが、「食べられる」は「可能」の「られる」。