今週のお題「寿司」
寿司ですか。寿司ですよね。
またまた、困ったお題が来ました。
「寿司」というお題で、困るとはこれいかに。笑
寿司は日本人のソウルフードで、他国に自慢できる和食の代表です。
最近はどこの国に行っても「寿司」が食べられるようになりました。
各国で変化していったお寿司もバラエティに富んでいて、そちらはそちらでさらなる発展をしているようです。
例にもれず、私も大好きでした。
昼のランチといえば「助六」と決めていることもありましたし、子供がいない間は週末になると夫とお寿司を食べに行っていました。
そう。すべてが、過去形。
実は、外国に住んでいた時に、寿司恐怖症になりました。
寿司、というか、生もの恐怖症です。
日本食が発展している国でしたので、すでにその国の和食は日本レベルに達しており、かなり質の高いお寿司も食べられました。
なので、かの国の和食やお寿司に、まったくもって罪はありません。
(友人で、かの国の和食であたった人もいたので、まったくもって、ということはないかもしれません。お店によると思います。なにしろ、暑い国なので、生ものの管理は難しいのです)
しかも、恐怖症になってしまったのは、他の食べ物で、です。
結構きつめの症状で、数日入院し、私個人的には死ぬかもしれないと思いました。
それでちょっと心に傷を受けてしまったのです。
そのときの食べ物は、もちろん今も食べられませんが、全般に生ものを敬遠するようになり、日本人の川上にも川下にもおけぬほど、寿司を遠ざけるようになってしまいました。
しかし、息子は大好き。
割と幼い頃から寿司を好み、とにかく寿司、寿司と申します。
私ももともと嫌いだったものではないですが、とにかく精神的葛藤がすごい。
また、あんなふうになるんじゃないか、という恐怖は激しいものがあります。
いやほんと、死ぬかと思ったんで。
ですので今は、お寿司と言うと、
克服すべき食べ物
ナンバー1なのです。
また昔のように「わーい!お寿司!」と言ってほおばりたい。
コハダにアジに、イカにハマチ、ホタテにホッキに・・・
寿司下駄にのっていなくても、
スシローでもはま寿司でもかっぱでもくらでも、なんでもいいです。
心にわだかまりを持たずに食べたい。
今は(といってもこのご時世、まず外食が壁ですが)、とにかくどのようなお寿司屋さんにいっても、衛生状態、衛生管理が気になって、まったく集中できません。
きょろきょろして挙動不審なことこの上ない。
まあでも、認知行動療法的に、暴露しないことには回復しませんので、年に何度かはチャレンジします。
家族は、私が決死の覚悟で、意を決してそこに座っているのを知っているので、気が変わって「もう帰る」と言わないように、辛抱強く黙っていてくれます。
家族も苦しいのです。
ともかく、衛生的になんとか合格ラインなら(相当妥協することがほとんどですが)、少しずつ食べ始めます。
マグロを。
すみません。まだ、ほぼ、赤身のマグロだけなんです。
トロとか、なにか、趣向を凝らしたものもだめです。
なんでマグロだけ?と思いますが、たぶん、最初にチャレンジして3日くらい様子を見て大丈夫だったからだと思います。
正直、どんな店の、どんな状態かによっては、マグロだってわかりませんけれども、とりあえず成功体験があるからなんとかマグロだけは食べられるところまで来ました。
夫は昔、食いしん坊だった私を、新婚旅行先でハエがたかった食べ物でも食べていた私を知っているので、ちょっと悲しそうです。
でもマグロは財布に優しいので何も言いません。
これが
大トロだけ。
だったら、ちょっと文句は言うかもしれません。
とりあえず、ここまで書いて、夫と息子の優しさに改めて感謝の気持ちがこみ上げてきました。
おそらく過去の私は、自分の胃腸の丈夫さを過信していたんだと思います。
そしてこの世の食べ物を信頼しすぎていたのだと思います。
「ま、なんか色々あってもちょっとお腹壊すぐらいだよ、平気」
と思っていたと思います。
その信頼の大きさゆえに、裏切られた感が非常に強かったのだと思われます。
なんでも、ほどほどがよろしいですね。
いつか晴れやかな気持ちで、思い存分、気のすむまで、心行くまで、お寿司を食べたい。
それが今の私の願いです。
リハビリのために、最もどどーんと立派に見えるお寿司の写真をアイキャッチにしてみました。