こんにちは。
一時期、NHKのEテレ放送の『あはれ!名作くん』にハマっていました。たった3分のギャグ&コメディアニメですが、そこで「名作」と呼ばれる作品が端的に説明されるのがすごい。笑。だからといって真面目な作品紹介ではないし、ボケとツッコミとノリツッコミでできているショートアニメですが、まとめて観たらたまらない魅力が。
今回のタイトルは名作くんからいただきました。笑
さて、先日のブログは、子供の頃にテレビ放映で観た映画のお話でしたが、今日はいわゆる「不朽の名作映画」と言われる映画のお話です。古典、というカテゴリなのかもしれませんが、何年ごろから何年ごろまでが、「古典」と言っていいのかよくわかりません。
あんまり範囲が広くても何ですので、とりあえず、ハリウッド黄金期1930年代からアメリカンニューシネマが台頭してくる1970年くらいまでの40年間くらいにしておきます(勝手)。そして独断と偏見で私が好きな映画限定でお送りします(勝手)。
となると、まず真っ先に『風と共に去りぬ』ですかね。1939年公開。
マーガレット・ミッチェルの原作は読んだことがありません。
長い映画ですが、これまで二度か三度、観ています。スカーレット・オハラのヴィヴィアン・リーは本当に綺麗ですし、レット・バトラーもカッコいい。スカーレットの自由奔放で勝手気ままな性格や、なんでアシュレーなんかがいいのかね?や、メラニーの心の広さに甘えすぎだろ!などなどツッコミどころ満載ですが、最後のたくましく雄々しく立ち上がる女一匹の姿に圧倒される映画です。
私は、ヴィヴィアン・リーなら断然『哀愁』が好きです。1940年公開。
ザッツ・悲恋。大尉と踊り子が戦時中に橋で出会い、戦争に引き裂かれ、大尉が死んだと思った踊り子は娼婦に身をやつし、戦後再会して一度は結ばれるも踊り子は大尉の前から去る。別れた後にそれぞれ橋を訪れるふたり。二人が躍った最後の曲は「蛍の光」。日本では前々回の朝ドラ「エール」の古関裕而が「別れのワルツ」として編曲したものが知られています。
そしてこれですね。『ローマの休日』。1953年公開。
オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペック。お姫様と新聞記者の短い恋。もう文句なしです。もはやいうべき言葉が見つからない。ロマンティックな恋愛映画といえば『ローマの休日』。映画全部が名場面。『ティファニーで朝食を』のヘップバーンも、細っこい首と鎖骨が可愛くてしょうがないのですが、最後の「雨・猫・おもちゃの指輪・和解、そしてキスシーン」まで、全編スカしてるのでやはり『ローマの休日』に軍配です。笑。ラストシーンの時のヘップバーンのトレンチコート姿が素敵だった思い出があります。こちらは1961年。
『カサブランカ』はなによりもイングリッド・バーグマンが美しいです。ハンフリー・ボガードがちょっとオッサンすぎると思っていた若かりし頃の私。まあ、そんなに若い男女の話じゃないので、適齢なのですが。というより、映画の設定当時の世界状況をあまり知らずに観たので、ちょっとわかりにくかった気がします。モロッコのカサブランカで酒場を営んでいるおっさん(ハンフリー・ボガード、通称ボギーのことです。念のため)がパリでつきあってた昔の女(バーグマン)に再会して、彼女との愛のために命を懸けるのかと思いきや、実はそうじゃなかった。女に嫌われても自分の主義を貫く男の話です。ハードボイルド。ボギーはハードボイルドの金字塔レイモンド・チャンドラーの『大いなる眠り』(映画タイトルは『三つ数えろ』)のフィリップ・マーロゥのはまり役と言われていますが、彼がマーロゥを演じたのはこの一作だけみたいです。1942年。自動的にジュリーの「カサブランカ・ダンディ」を思い出します。笑。ボギー、あんたの時代はよかった。…って女からすると全然よくなかったですけどね。
そして忘れてはならない名作はこれ。『アラビアのロレンス』1962年。
高校時代、神坂智子さんの『T.E.ロレンス』を読んだころ、たまたま名画再上映で『アラビアのロレンス』を観て、ハマってしまいました。映画では生い立ちなどは語られず、有名になった後の葛藤も詳細には描かれないのですが、それでも「英国の二枚舌」に翻弄されたいち将校の数奇な運命が痛々しくも壮大に描かれていました。実際のロレンスは英国人にしては小柄だったのですが、ピーター・オトゥールはかなりの長身で、今で言うとかなり「映え(ばえ)」ていたんだと思います。音楽も良かったです。
ヒッチコックの映画では『裏窓』と『めまい』が好きです。というか、いくつか見たなかでこれしか覚えてない。笑
『裏窓』は女優にしてモナコ妃、グレース・ケリーが主演でしたね。えっと、主演というか、主人公はジェームズ・スチュアートで『めまい』もそうでした。この映画で「ピーピング・トム(のぞき)」という言葉を覚えた。笑
『めまい』はキム・ノヴァク。1958年。
キム・ノヴァクもきれいでしたね。とにかくヒッチコック映画に出る女優さんはクール・ビューティーというイメージです。
さて、懐かしい名作映画の数々いかがだったでしょうか。昔の映画の女優さんは本当に魅力にあふれていたと思います。今の女優さんがどう、というのではなくて、とにかく「手の届かない美男美女」「スター」というのに相応しい感じ。
超定番中の定番の映画ばかりのラインナップとなりました。他にも色々、あるんですけどまあ、やはり外せない映画ばかり。また懐かしい名作映画を観たくなってきました。今観たら、また違う感想をもつのかしら。映画の魅力は、年齢とともに見るところが違ったりすることですね。