こんにちは。
日曜日の朝、と言えば仮面ライダーと戦隊ですよね(うん、というのは園児くらい)!
この数年の仮面ライダーが(私の中で)低調であまり熱心に観ていませんでしたが、今朝は久しぶりにしっかり観ました。【仮面ライダーセイバー】。本当は先週の初回を観るつもりでしたが、残念ながら見逃したので、今日は放送二回目です。
そもそも仮面ライダーにハマったのは、息子が幼稚園の時です。
当時私たちは外国に住んでいました。某国には日本人のコミュニティがあり日本人のためのDVDレンタルがありました。
実は私、そのころ育児と外国住まいとその他もろもろの事情により少しメンタルに支障をきたしておりまして、若干辛い時期を過ごしていました。『仮面ライダーディケイド』を観たのはそんな頃でした。
ディケイドを選んだのは、昭和のライダーはさすがに遡りすぎだし、ディケイドはこれまでの10年を振り返ってるみたいだからダイジェストとして平成の仮面ライダーを知ることができるはず、という目論見からでした。
子供が男の子だ、とわかったとき「自信ないなぁ、男の子。ちゃんと育てられるかな」と思ったのです。仮面ライダーとかウルトラマンとか「暴力的」なものを観たりするのが男の子、という固定概念というか、偏見がありました。
自分が幼稚園児の時「戦隊ごっこ」にハマっていたくせに何を言う、と言う感じですが、母になる前は、そんな自分のことはすっかり忘れて、そう思っていました。でも今は、ほんとに、女子じゃなかったのは神様の采配だったと思っています。私は蓋を開けてみれば女子的なことのほうが苦手だったのです。
「髪を結う」のが苦手。「お料理」が苦手。「折り紙」が苦手。「裁縫」が苦手。女の子にしてあげられることがこれっぽっちもなかった。我ながらびっくりだわ。
ところで仮面ライダーが「暴力的」かと言うと、難しいですね。暴力的と言ってしまえば暴力的です。闘いますからね。戦いごっこ、というものが男の子の遊びである、というジェンダー的なすりこみがないわけではない、かもしれません。でも戦いがない仮面ライダーが面白いかどうかはわかりません。
さて、ディケイドは存外面白く、すっかりハートをつかまれた私は、結局息子はお構いなしで平成のライダーのすべてを、DVDレンタルで観ました。病んでいなかったらあれほどの量の仮面ライダーをまとめて観るということはできなかったと思います。何が幸いするかわかりません。何が幸いかは別として。
ちなみに、仮面ライダーヲタクの間ではこういう人を「ディケイドからのにわかファン」と呼び嫌います。ラグビーの時もそうでしたが「俺は昔っから」と言いたい人ってどの世界にもいます。にわかの何が悪いんでしょうか。好きになるきっかけは何でも構わないと思うのですが。にわかですが、何か?ほほほ。
その後、息子もその中のいくつかは一緒に観ることになりますが、息子はリアルタイムの仮面ライダーが好きでしたし(それはそうだ)、さすがに今現在も好き、というわけではありません。無事卒業したようです。
で。今回のセイバーですが。
かなり期待しています!
令和になって初めてのライダー「ゼロワン」のときも、ちょっとマシになったかも、と思ったのですが、乗り切れないままゼロワン終了。この数年のライダーは、顔に「ライダー」とカタカナで書いてあったり(『ジオウ』)、CGの多用で画面が賑やかすぎたり(『エグゼイド』)、効果音がきつすぎたり大きすぎたり、敵味方の区別がつきにくかったり、登場人物のお約束のドタバタが多すぎたりと、にわかファンの私でもちょっとがっかりすることが続いていました。
そんな中でもエグゼイドのテーマが三浦大知さんだったり、ゼロワンの効果音がモンキーマジックさんだったり、常に期待はしていました。ほんと、三浦大知さんの『EXCITE』は大好きです。
今回、セイバーの主題歌はなんと「東京スカパラダイスオーケストラ」です!
仮面ライダーは主題歌にもいろいろなエピソードがあり、これだけで語れちゃいますが、今回はスルー。
『仮面ライダーセイバー』のストーリーはこちら。
物語の世界が舞台なのがいいです。「ペンと剣」なら某学校の校章みたいですが、こちらは「本と剣」。本の話をし始めたら止まらない小説家で本屋の主人公、というのも嬉しい。二回目の今日は、戦いのアイテムとして「ジャックと豆の木」や「ピーターパン」などのお話が出てきて、その中のアイテムやストーリーの鍵が闘うヒントになったりしていました。敵も「アリとキリギリス」。全編、ファンタジックで「王道」と「独創」の混ぜ込み具合がいいです。効果音も控えめになっている気がしました。本の精霊みたいな存在が知念里奈さんで、若くてかわいいのにびっくり。
仮面ライダーや戦隊は、基本的に子供が観るものであり、子供が楽しいものでなくてはならない、と思います。
一時期、一緒に観ている親を巻き込もうとしてか、大人っぽい世界を持ち込みすぎる時代、というのがありました。クウガは親子両方を意識していた気がしますが、アギト、龍騎あたりから傾向が変わり始め、イケメン俳優続出の時代になるとちょっと行き過ぎた大人要素も出てきていました。特に先日山本美月さんと結婚した瀬戸康史さん主演『仮面ライダーキバ』あたりはその最たる作品だったと思います。でも、そのキバに出ていた武田航平さんという俳優さんは、インタビューで「子供が観ているということを常に意識している」と言っていて、気を遣ってるんだな、と思っていました。『キバ』は大人が観ると面白いんですよ。でもたぶん子供はあまり楽しくはなかったと思います。
佐藤健さん主演『電王』、桐山漣さん・菅田将暉さん主演の『ダブル』あたりは大人要素も子供要素もすごくバランスが良かったし名作だと思いますが、それ以外は悩んでる感やバランスの悪さを感じたりしました。役者さんの力量、というものも多少なりともあります。初めて親子で仮面ライダーを観るけどどれがいい、と聞かれたら『ダブル』をオススメします。
この数年は、より子供を意識している感じで、対象年齢が下がっていると思います。ストーリーより小道具(玩具)やCG、といったもので「売る」ほうに気がいっているというか。まあ、それでいいんですけど、本来は。でもちょっと子供っぽいというか、戦隊っぽいというか。傾向が変わってからはイケメン俳優さんの方もあまり突出して売れる、ということもない気がします。とにかく、どことなく中途半端な気がしていました。今回のセイバーは、それを覆してくれるかな、大人も子供も楽しめる作品になりますように。と願っています。特に今回は「物語の世界」が主役。これを機に本や絵本を読んでみたいという子が出てきたらいいなぁ、なんて思います。
平成ライダーはずっと高岩成二さんというスーツアクターさんが主役を担当していましたが(二十年近く!)、令和になった去年からついに縄田雄哉さんに変わり、連投するのかと思ったら今年は浅井宏輔さんという方に変わっていました。
どんなに変わっても、ずっと存続してほしい仮面ライダー。
語ると話が尽きなくなりますので、この辺で。また機会がありましたら。